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めっきの魅力は、
面白さと難しさ。
INTERVIEW
面白くて難しいめっき技術

学生時代に学んだ化学の知識を活かせると思い力石化工への入社を決めました。現在の仕事は、硬質クロムめっきの内径付けを担当しています。主に筒状製品へのめっきや複雑な形状の製品のめっきを行います。めっき処理は製品に付加価値をつけます。私はそこに強い魅力と大きな可能性を感じています。 また、めっきには二層めっきや三層めっきといった多層めっき技術もあります。ふたつの異なるめっきを用いることでめっきの性能が向上し、直接めっき加工が出来ない素材の下地として施すことができるなど、その幅広さに技術的な魅力を抱いています。とにかくめっき技術は難しい。そして面白い。

以前担当した、難材へのめっき処理が今でも印象に残っています。何度か一般的な技術でめっき処理したところ、密着不良が続いたんです。原因を追究するためにグループメンバーと意見を出し合って、知恵を絞ってめっきの処理方法を180度変更してみました。するとめっきの被膜が正常に密着していることを確認することができたんですね。メンバー間のコミュニケーションの重要性やスキル・知識を共有し視野を広げることの大切さを、仕事を通じて経験したエピソードです。

妥協せず、とことん考え、こだわること。この時の経験を大切にしながら、日々作業に努めています。お客様のニーズに対してもこの時の“妥協しない大切さ”という考え方は活かされています。顧客が求める品質や納期にきちんと答えることが、信頼につながる。会社として、ひとりの技術者として、お客様からお預かりした製品を中途半端な形でお返しする訳にはいきません。自分が持つ知識や技術を総動員して、お客様のニーズに応えられるよう努めています。

豊かなスキルとチャレンジ精神

力石化工の強みは“豊富な技術”と“チャレンジ”だと思っています。化成処理、電気めっき、無電解めっきといった豊富な表面処理加工を行う技術がありますので、県内のみならず県外のお客様からもご依頼頂くこともあります。“いまめっきが面白い”を合言葉に、長年築き上げた技術や考え方を駆使して、近年高機能化しているめっき技術に挑戦し、自由な発想でめっきの可能性を広げる会社の姿勢も、豊富な技術の蓄積につながっていると思います。

多様なめっき技術を駆使して、自動車、機械、電子部品など数多くの製品に表面処理加工を行いますので、 技術者ひとりひとりが常に学び、スキルを高め、実際の現場では連携し、共有し、協力しながら作業を進めます。そのコミュニケーションが顧客を満足させるめっき加工ができるかできないかに大きく関わってくると思っています。円滑なコミュニケーションを促すためには技術者同士の信頼関係と気配り、そして業務改善が何より重要。共有して使用する道具や設備をもっと使いやすく改善したり。仲間の意見を取り入れて常に現場をアップデートさせ続けることが大切です。

達成感と向上心のある仕事

めっき技術はモノづくりの楽しさをダイレクトに感じることができると思っています。自分の知識と技術、経験がめっき処理の出来栄えに影響を与えます。ですから日々の研鑽を怠るわけにはいかないなと痛感しますね。

実際に自分がめっき処理した製品が形になった時の達成感はひとしおですが、それと同時に向上心も芽生えるのがめっきの面白いところ。もっとこうすればよかった、こういうこともできたな、と振り返りながら日々の仕事に取り組んでいます。正解のない難しさは、めっき処理に携わらないと味わえない醍醐味ですし、楽しさです。

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