めっき加工一覧
工業用硬質クロムめっき
硬度が非常に高く(表面硬度Hv800以上)耐摩耗性、耐熱性、耐食性に優れ、多くの機能性部品に利用され、肉盛りにも使用される。また、離型性にも優れ、成型金型、プレス金型にも利用される。
- 素材
- 鉄・銅・銅合金・アルミ・ステンレス
- 膜厚
- 3μm~300μm
- 処理サイズ
- 最大600×2,500×700(mm)
ニッケルバレルめっき
素材上に銅めっき、ニッケルめっきの2層のめっきを行う。
電気、機械部品などに幅広く使うことが可能。
黄色がかった銀色に仕上がる。
小物(ビス、ナットなど)は、バレルめっきで安価に処理が可能。
- 素材
- 鉄・銅・銅合金
- 膜厚
- 2μm~15μm
- 処理サイズ
- ご相談ください
無電解ニッケルめっき環境対応型
めっき皮膜生成に電気特性がないために、従来の電気めっきのような膜厚のばらつきがなく、均一性のある皮膜が得られる。このため公差の厳しい品物、精密部品に使用される。
一般的な(電気)ニッケルめっきより硬度は高く表面硬度Hv400~500になる。めっき後熱処理をすることによりHv700程度の硬度が得られる。
従来の無電解ニッケルめっき液は成分に環境負荷物質の鉛を含んでいたが、当社では鉛を使用しない環境対応型無電解ニッケルめっき液を採用。
小物(ビス・ナットなど)は、バレルめっきで安価に処理が可能。(鉄ものに限る)
- 素材
- 鉄・銅・銅合金・アルミ・ステンレス
- 膜厚
- 2μm~50μm(20μm以上は条件による)
- 処理サイズ
- 最大400×1,000×1,100(mm) アルミ材は400×670×670(mm)
潤滑性無電解ニッケルめっき環境対応型
一般にはニムフロンとよばれる。
無電解ニッケルめっき液中にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン:テフロン)を含有し、PTFEを含有しためっき皮膜は優れた離型性、潤滑性、撥水性を発揮する。
従来の潤滑性無電解ニッケルめっき液には環境負荷物質の鉛及びPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)を含んでいたが、当社はそれらを使用しない潤滑性無電解ニッケルめっき液を採用。めっき皮膜中に環境負荷物質を含まない環境対応型のめっき処理を行っている。
- 素材
- 鉄・銅・銅合金・アルミ・ステンレス
- 膜厚
- 5μm~15μm
- 処理サイズ
- 最大300×600×500(mm)
亜鉛めっき・亜鉛バレルめっき環境対応型
亜鉛めっきはめっき後にクロメート処理を行うが、その2工程をあわせ亜鉛めっきと呼ばれることが多い。クロメート処理によってさまざまな特性を発揮する。
安価で耐食性に優れるため、自動車、電気などあらゆる分野の部品で利用されている。小物(ビス、ナットなど)は、バレルめっきで安価に処理が可能。
○亜鉛めっき+有色クロメート仕上げ(黄色)
亜鉛めっきの中で耐食性が高く用途が広い。光の干渉による色むらが生じ色調は黄~赤~緑を示す。
○亜鉛めっき+黒クロメート仕上げ(黒色)
ムラのない黒色に仕上がり、装飾性めっきとしても利用可能。
○亜鉛めっき+緑色クロメート(緑色・オリーブ)
亜鉛めっきでは最大の耐食性を持つ。落ち着きのある緑色に仕上がり、装飾性めっきとしても利用される。
○亜鉛めっき+六価クロムフリー化成皮膜仕上げ環境対応型
一般には三価クロメート仕上げと呼ばれている。作業工程中に環境負荷物質の六価クロムを使用しないため、めっき皮膜中に六価クロムを含有しない。
光の干渉をともなった銀色に仕上がり、耐食性は有色クロメート仕上げとほぼ同等の性能を発揮する。
○亜鉛めっき+六価クロムフリー黒色仕上げ環境対応型
作業工程中に環境負荷物質の六価クロムを使用しないため、めっき皮膜中に六価クロムを含有しない。色調は黒色を示す。
- 素材
- 鉄・銅・銅合金
- 膜厚
- 3μm~15μm
- 処理サイズ
- 最大200×450×900(mm)
銅バレルめっき
銅を素材鉄上にめっきすることにより、導電性に優れた部品を作ることができる。また、厚付けは浸炭焼入れ防止に利用される。
小物(ビス、ナットなど)は、バレルめっきで安価に処理が可能。
- 素材
- 鉄
- 膜厚
- 3μm~20μm
- 処理サイズ
- ご相談ください
黒染
フェルマイト、アルカリ酸化皮膜処理、四三酸化鉄処理とも呼ばれる。
めっきとは違い素材表面が黒色に変化するため、処理による寸法変化が起きない。
処理費が安価。仕上がりは黒色で治具類、機械のベース、シャーシなどに使用される。
- 素材
- 鉄
- 処理サイズ
- 最大800×1,800×750(mm)
ただし重量200kgまで
詳しくはご相談ください
その他の処理
リューブライト
鉄に対応。
りん酸マンガン系化成処理、パーカー処理ともよばれる。素材表面に多孔質な皮膜を形成させる。潤滑剤で仕上げることにより潤滑性、防錆油で仕上げることにより防食性を発揮する。また、塗装下地としても有効。
脱脂処理
鉄・銅・銅合金・アルミ・ステンレスに対応。
材料表面の油・油脂系の汚れを取り除く。炭化水素を使用し強力な脱脂洗浄を行うことも可能。
酸洗い処理
鉄に対応。
材料表面の酸化皮膜・こげ・錆を取り除く。
キリンス
銅・銅合金に対応。
銅・真ちゅうの化学研磨。化学的に素材表面を削るため汚れ落とし、バリ取りに対応。